12月5日の金曜日、トトが天国へと旅立ちました。
4歳7ヶ月。
我が家に来てから4年6ヶ月。
木曜日の夜、
娘 カエル姫が寝るのに自分の部屋へ行ったと思ったら
バタバタと戻ってきて
「トトが変!トトがなんか変!!」
夫と一緒に見に行くと痙攣を起こして
思うように動けないよう。
触った感じがあまり温かくない。
手足を洗うのと
(うさぎ用ホットカーペットの上で用を足して
そのままそこにいるもんで手足がかなり汚れてた)
身体を温めるのもかねて
洗面器にはったお湯にトトをつけることに。
夫の手にトトを乗せ、
お湯に入れると最初は少し暴れてたたけど
温かいのが気持ちいいのか
おとなしくお湯につかるトト。
湯冷めしないように急いで乾かす。
素人目に見てもあまりいい状態とは思えない。
カエル姫にこれからどうなるかわからないことを伝え、
いつものケージではなく
少しでも温かいところがいいだろうと
段ボール箱にエサやら水やらを移して
リビングの床暖房の上に置き、
箱の側面にはカイロを入れてなるべく温かくしてみる。
トトも水を飲んだり、
キャベツを食べたりして
少し落ち着いたように見えたのでカエル姫は就寝。
寝てもいられないかもしれないけど…
トトは箱の隅っこに顔をうずめてじっとしてる。
時々、痙攣を起こす。
その都度、なでるんやけど
なでるのがいいのかどうか、よくわからなくて悲しくなる。
トトは箱の隅っこに顔をうずめたまま動かなくなってしまった。
何かかけてる方が温かいかと思ってタオルをかける。
とにかくじーっとしてる。
元気だったらタオルなんて嫌がって取っちゃいそうやのにね。
ほんとにただひたすらじっとしてる。
もしかして?って思うほど動かなくて不安になって見ると
息をしてるのはわかる。
朝になったら元気になってることを願って、とりあえず私も就寝。
朝起きて、トトを見るとずっとじっとしていたよう。
エサも食べてないかな。
でもうんちはしてる。
やはりいい状態には思えない。
カエル姫が起きてきて
トトをなでると少し反応があった。
トトもカエル姫が側にくるとうれしいのかな。
カエル姫にトトはよくなっていないこと、
病院で診てもらうこともできるけど
よくなるかわからないこと、
犬猫ではないので診断がつかないかもしれないし、
もしかしたら治療すらしてくれないかもしれないし、
病院自体がトトにはすごいストレスかもしれないことなどを話す。
この日はたまたまカエル姫が前の週の土曜授業の振替で休み。
どうしたいかカエル姫に聞くと
病院に連れて行くというので行く準備をしてると
トトが横たわってしまった。
また痙攣してるよう。
とにかく病院へ行こう。
タオルでトトをこっぽり包み、カエル姫が抱いて車に乗り込む。
しばらく待合室で待って診察室へ。
診察台にトトを寝かせる。
トトの体温がかなり低いらしく
温かい液体の入ったビニールバックをトトの横に置き、
トトにしてはかなり大きな注射をお尻辺りに1本。
続けて腕に小さな注射を1本。
これで少しは楽になるかな…
トトも注射が痛いのか動くんやけど思うようには動けない。
段々とトトの呼吸が荒くなってきた気がする。
口を開けてクフッ、クフッと息をしてる。
先生がトトから離れるとカエル姫がトトをなでなで。
トトはかなりしんどそう。
先生は特に何も言わないけど
もうダメなんちゃうやろか…
今度は小さな注射を足に1本。
そのしばらく後に大きくピクンとしてトトは動かなくなった。
あっ…
死んじゃったの?
今のがトトの最期?
トトを撫でてても全然反応がない。
先生はこういうときにはっきりと死にましたって言わないんやね。
先生によると、トトはすでにかなり痩せてたから
すでに内蔵疾患や体内に腫瘍などかあったのかもしれないと。
前日の夕方見たときには普通に元気で
いつも通りな感じでご飯も食べてたんですと言うと
モルモットに限らず、犬や猫でも
寒い時期は自分の体温維持のために
とてもよく食べるんだそう。
とてもよく食べるので飼い主は元気だと思ってしまうんだけど
実は病気や年齢的なもので体力などが落ちてて
体温が下がっても今までは大丈夫だったのに
大丈夫じゃなくなって
体温を上げるために必死で食べてるんだって。
で、ある日突然、低体温症に陥ってしまうんだそう。
特に小さな動物はそうらしい。
そういえば、捕食される側の小さな動物は
捕食者に自分が弱ってるとこを見せないようにと
ギリギリまで元気を装うようなことを聞いたこともあるな。
病院からトトを家に連れて帰り、
カエル姫とどうするか話をして
家の庭に埋葬することに。
そして、埋葬したとこにトトにぴったりの花か木を植えようと。
カエル姫と2人で穴を掘り始めるも
道具が壊れてて使えないものもあったのでホームセンターへ。
そこで植えるものも探すと
かわいらしい薄紅の花を咲かす梅の木を見つけました。
あとはトトが好きだったクローバーの苗と。
家に戻り、2人でひたすら掘る。
50cmくらいは掘らないとねとひたすら掘る。
石だらけでなかなか掘り進まず、
時々大きなコンクリートの塊なんかも出てきたり。
掘り上がったら、トトが冷たくないようにと
トトが大好きな干し草をいっぱい敷いてフカフカのベッドに。
さぁ、これでトトとほんとのお別れです。
トトをいっぱいいっぱい撫でてて干し草の上に寝かせます。
その上に干し草の掛け布団。
その後は小さなスコップでひとすくいずつ
カエル姫が土をかけていきました。
どんな思いでカエル姫がいるんだろう。
カエル姫、トトが亡くなってから
目はうるませたものの泣きません。
取り乱したりするかと思ったけど
病院で「あんな大きな注射をしたのに…」と言ったきり
トトの死については触れず、
ひたすら関係のない話を
いつも以上にしゃべりまくってました。
そうなんよね。
カエル姫って、悲しいときとか悔しいときとか
その感情をごまかすためなのか
やたらいろんなことをしゃべり続けるんよね。
そうやってしゃべりながら自分の感情を整理してるのかな。
思い切り泣いてしまった方が楽だろうに。
こっちもなぐさめられるのにな。
もどかしいよ。
素直じゃないとこがあるんよね。
絶対に悲しいはずなのに。
余計にカエル姫が痛々しい。
カエル姫のおしゃべりに付き合いながら
トトを埋葬して、梅の木も植えました。
早咲きの梅らしく、すでに蕾がいっぱい。
きっとかわいらしい花をいっぱい咲かせてくれるね。
トトとのお別れはとても悲しく寂しいけれど
楽しい思い出もたくさん残してくれました。
どちらもカエル姫にとって
かけがえのない大切な時間、
貴重な経験になったと思う。
いつまでも忘れずにいてほしいな。
トト、今までありがとう。
さようなら。