子どもたちの国語の宿題のひとつに『音読』があります。
音読の宿題は、たいていは教科書を読むのですが
時々、先生が作らはったプリントや副教材を使うことがあります。
小学3年生のカエル姫の国語の副教材に
伝統的な言語文化を学ぶ「名文スキル」というのがありまして
短歌や俳句、文学小説や古典の一節などが載っています。
音読したり書き写したりするそうな。
そんな名文スキルを使っての音読の宿題に
百人一首が四首ありました。
何度も読んでるうちにいつの間にか覚えてしまったようで
「もう見んでも言えるでぇ♪」と自信満々のカエル姫。
いにしへの奈良の都の八重桜 けふ九重ににほひぬるかな 伊勢大輔
夏の夜はまだよいながら明けぬるを 雲のいづこに月宿るらむ 清原深養父
秋の田の仮庵の庵の苫をあらみ 我が衣手は露にぬれつつ 天智天皇
かささぎのわたせる橋におく霜の 白きを見れば夜ぞふけにける 中納言家持
なかなか上手に四首を読み上げ
「もう(
詠んだ人の)名前まで全部覚えたわ〜♪」とカエル姫。
確かに詠んだ人の名前までばっちり。
すごいや〜ん。
やる〜ぅ!
「すごいやろ〜ぉ。4つとももう覚えたんやで〜ぇ。」と得意満面のカエル姫。
あまりにも得意げな顔してるので
「そしたらあと96こやな。」と言ってみた。
カエル姫 「96こ?」
私 「うん、あと96こ。」
カエル姫 「なんで?」
私 「これ、百人一首やから、全部で百首あるやん。
4つ覚えたんやし、あと96覚えたら100になるで〜ぇ。」
カエル姫 「そんなん無理やわ。」
私 「無理なことないって〜。
1日1つ覚えたら3ヶ月ほどで全部覚えられるやん。」
半分冗談で半分本気でカエル姫に言うてみたのですが
「そんなん、せーへんわ。」と、にべも無い返事のカエル姫。
あら、残念。
百人一首を百首全部覚えてるなんて
ちょっとかっこいいのにな〜。